ノンフィクションしか読まない本好きとランチ巡りの年

マニアックなノンフィクションを中心に読み、ランチめぐりをしてます。

悪党芭蕉

悪党芭蕉
嵐山 光三郎
新潮社
2006-04-22

芭蕉の晩年を描いた1作

芭蕉の一番弟子の其角は師匠の芭蕉よりも江戸で人気があり、芭蕉とは違って遊び人であったりとそこでの複雑な師弟関係や犯罪を起こした弟子との旅など赤裸々な芭蕉の素顔が描かれています。

また、弟子のけんかの仲裁に大阪で死亡していく経緯や、甥と妾の駆け落ち、芭蕉と道を違える弟子、逮捕される弟子そして、蕉門分裂などストイックな修行僧のイメージとは違った真実の芭蕉に出会えるでしょう。