自民党戦国史 上
西日本新聞の記者から、池田勇人の秘書となり、
池田政権が発足すると、首席秘書官として活躍
池田の死去、大平正芳の側近である著者の本
佐藤政権から田中、三木、福田までが上巻です。
佐藤政権後の、角福戦争は権謀術数やそれぞれの思惑が交差します。
その中で、大平は優柔不断で頼りなく著者はやきもきします。
田名角栄の闇工作やスキャンダルの中で田中政権が瓦解し。
クリーン三木になった後、ロッキード事件で自民党は存亡の危機に陥ります。
その中で、大平は次第に成長していく物語です。
著者は、政治家でない一般人であるため、他の政治家との関係は特殊です。
そういった第三者てきな目線で政治を見るので、政治家の回顧録と違った視点で読めます。
田中が大平を見限り、大平を使って福田をつぶそうという考えは佐藤栄作が福田と田中を張り合わせて両者をつぶす方法を踏襲しようとした点
著者の宗教の先生と著者の会話で
「田中という人物は怪物だ」
先生は即座に言った。私は、
「一種の霊能力者ではないか、彼と会って話す人はみな催眠術にかかってしまう」
など田中の怖さが全面にでている上巻でした。