遺書―5人の若者が残した最期の言葉
おすすめ度★★★★★
考えさせられる度★★★★★
5人の自殺した若者と残された家族の苦悩が詰まった本
いじめを苦にして自殺した中学生が3人とうつ病が1人、大学の人間関係に悩んだのが1人という構成です。
いじめられて家族にも心配かけないとしてひとりで苦しんでいるのは居たたまれないです。
私としては、例えばフリースペースなどの学校以外の居場所があれば悲劇はおこらなかったと思います。
中学生には学校が社会の全部という考えしか、考えられないかもしれません。
しかし、死を選んで家族を悲しませるよりは学校に行かないという選択もあるはずです。
逃げるみたいで、確かにプライドが邪魔するかもしれません。
しかし、学校がすべてではありません。
自殺という自分を究極的に傷つける行為、家族をも傷つける行為をとる前にとりあえず学校に行かないという選択をかんがえてほしいです。
人生について考えさせられる1冊